
2025年「宣教地召命促進の日」にあたって
教皇庁使徒聖ペトロ事業より皆様に「宣教地召命促進の日」のポスターを送付させていただきます。2025年の「宣教地召命促進の日」は、12月7日(毎年12月の第1主日)です。一人でも多くの若者が司祭・修道者の召命に応え、キリストの後に従う喜びと「大きなあこがれ」をもつことができるよう願いながら、祈りと献金をささげましょう。
使徒聖ペトロ事業のはじまりは1889年6月1日、長崎の使徒座代理区管理者を務めていたパリ外国宣教会のアルフォンス・クザン司教が、日本の神学校建設の資金を集めるため、母国フランスの女性信徒ジャンヌ・ビガー(Jeanne Bigard)とその母ステファニー(Stephanie)に協力を呼びかけたことが契機となっています。宣教地の司祭養成のために祈りと犠牲をささげ尽力するジャンヌ・ビガーらの活動は、1922年5月3日、教皇ピオ11世より正式に教皇庁の事業として認可されました。使徒聖ペトロ事業は今なお、全世界の宣教国における司祭・修道者の養成のために貢献を続けています。また司祭志願者や修道志願者の養成だけでなく、司祭・修道者の生涯養成にも貢献しています。教皇庁使徒聖ペトロ事業の目的は「キリスト信者の間に、宣教地域における現地人司祭の重要性についての意識を広め、司祭志願者や修道志願者の養成を霊的・物質的に支援するよう招くこと」です。

もしも主が、今日わたしたちに尋ねたなら、たとえば、わたしたちのだれかに、エリコの盲人に尋ねた問い「何をしてほしいのか」(マルコ10・51)を投げかけたなら、主が今日、わたしたち一人ひとりに、「あなたはわたしに何をしてほしいのか」と尋ねておられる、そう考えたなら、何とこたえるでしょうか。きっと最後には、イエスへと向かう深いあこがれに気づけるよう助けてくださいと願うでしょう。イエスは、ほかでもなく神が、わたしたちの心に植えてくださったあこがれです。「主に願います。自分のあこがれを知ることができますように。大きなあこがれをもつ者となれますように」。きっと主は、それを実現させる力を与えてくれるはずです。 (教皇フランシスコ『識別』Catechesis on Discernmentより)
昨年(2024年)、「宣教地召命促進の日」に寄せられた献金総額は10,701,330円で、今年(2025年)は、マダガスカル、ナイジェリアの各大神学校、小神学校に10,258,201円を送金させていただきました。皆さまのご協力に心より感謝申し上げます。日本を含む宣教地における地元の司祭・修道者の養成のため、祈りと献金にご協力いただきますよう何卒よろしくお願いいたします。
2025年10月2日
教皇庁使徒聖ペトロ事業 日本代表 門間 直輝

