2023年「世界こども助け合いの日」を迎えて

コミュニオン~つながり育つこどもたち~

2023年ポスター

 今年も教皇庁児童宣教事業は、日本全国で「世界こども助け合いの日」1月の最終日曜日(2023年は1月29日)を呼びかけます。世界中のこどもたちの平和な毎日とこどもたちに関わるすべての方々を想い起こし、この日をお祝いいたします。教皇庁児童宣教事業は、1843年のフランスにおいて始まりました。一日一度のアヴェ・マリアの祈りと毎月の小さな犠牲をとおして「こどもたちがこどもたちを助ける」ことをモットーとしたカトリック教会における世界規模の運動です。カトリック系の学校、幼稚園、保育施設、認定こども園の生徒・児童の皆さん、保護者の方々、毎年のご支援とご協力に心より感謝申し上げます。

 先日、私はカトリック幼稚園のこどもたちにお話をする機会がありました。ブリッタ・テッケントラップの『いのちの木』(ポプラ社)という絵本を読んで、すべての生き物の命には終わりと始まりがあることを伝えました。最初は「年少さんや年中さんにはちょっと難しい内容かな?」と考えていましたが、それは大きな思い過ごしでした。こどもたちは命の終わりと始まりについて、そしてあらゆる命の尊さやつながりについて、こどもたちなりに考え、きちんと受け止めていることを感じて驚きました。2023年「世界こども助け合いの日」のテーマは 「コミュニオン~つながり育つこどもたち~」です。「コミュニオン」(communion)は、古くから「聖体拝領」や「交わり」「一致」など、わたしたち人間が神さまと隣人、あらゆる造られたものとの深いつながりや一致を生きるように招かれたことを示すことばです。

 このテーマに沿った今年のポスターには、3人の男の子の姿が描かれています。タイトルは「うたうよ」です(すずらん:作絵)。男の子はそれぞれ自分の大切にしている犬のラッキー、風船かずら、カエルを想いながら歌っています。「ぼくはうたう ラッキーのうたを。ぼくはうたう ふうせんかずらのうたを。ぼくはうたう かえるのうたを。」はじめは一人ひとりが個人的に大切にしている生き物を想いうたっていますが、やがて「ぼくはうたうよ ぼくらのうたを。」と心がつながり、合唱になっていく姿が描かれています。こどもたちは、この世界の美しさや命の尊さ、目に見えない神秘に開かれています。わたしたちはそのこどもたち同士のつながりや、平和な世界を守りたいと思います。

 昨年、皆さまから寄せられた献金総額は37,510,846円でした。今年は、コンゴ、ケニア、タンザニア、パキスタン、インドの各国に合計38,884,442円を援助させていただきました。世界中のこどもたちの平和を願い、心と健康が守られますように。皆さまのお祈りとご支援をよろしくお願いいたします。

2022年11月1日
教皇庁児童宣教事業 日本代表 門間 直輝