2023年「世界宣教月間」と「世界宣教の日」(10/22)にあたって
今年も、全世界のカトリック教会は、世界宣教月間(毎年10月)と「世界宣教の日」(今年は10月22日)をお祝いいたします。今年のテーマは「燃える心、踏み出す足」(Hearts on Fire, FEET ON THE MOVE)です。教皇様はエマオの弟子たちを黙想するよう招きます。パンデミックを乗り越えて、再び教会に集うことができるようになった私たちは聖書と聖体に力を得ながら、日本の宣教活動が活性化されるよう力を合わせて取り組んでいきましょう。昨年は「宣教合唱動画」を募集しました。ご参加いただいた皆様には改めて深く御礼申し上げます。
今年、教皇庁信仰弘布事業は、世界宣教月間の取り組みとして2023年9月1日から10月14日まで、「宣教川柳」を募集いたします。すでに各地のキリスト教会において「福音川柳」という取り組みが行われています。横浜教区の鈴木勁介神父様は、短い説明と聖書の箇所を添えて信仰生活に役立つユニークな作品を発表されています(『A年・B年・C年対応福音せんりゅう』183頁)。
◉川柳:「教会が 一つだなんて 神秘だね」
◉説明:教会という現場にいると、なんとか一つにまとまっているのは不思議な気がする。
◉聖句:C年【聖霊降臨】ヨハネ14・15―16,23b―26
今回、信仰弘布事業は上記の例で「宣教川柳」と簡単な「説明」、可能であれば「聖書の箇所」を加えていただき、ミサに参加していて感じたこと、聖書を読んで思ったこと、信仰生活を続けてこられた中での素朴な気づき・ひらめきを書き留めた心温まる「宣教川柳」を募集いたします。
2023年9月1日
教皇庁宣教事業 日本代表 門間 直輝
2023年世界宣教の日に向けた教皇フランシスコのビデオメッセージ
2023年世界宣教の日に向けて教皇フランシスコが短いメッセージを発表されました。
英語字幕の邦訳をお伝えします。宣教のために教皇様と共に祈りましょう!
「祈りと宣教、
御父を認め、そして
霊と真実をもって神に祈り、
そして、外へ出向きます。
そのメッセージを伝えるために。
誰かに強いるのではなく、
大きな恵みを分かち合うものとして。
兄弟たちと分かち合う宣教:
これが、私が感じていることです。
これが、私が受け取った恵みです。
私はそれをあなたに伝え、与えます。
あなたにもできます。
祈ることができるならば。
祈りと宣教。」
2023年宣教の日動画
「宣教川柳」選考結果発表
今回の宣教川柳の募集にあたり、沢山のご応募ありがとうございました。応募いただいた作品の中からJ-MISSIOで選考を行い、枢機卿賞1作品、広報担当司教賞1作品、ナショナルディレクター賞2作品、入賞25作品を決定しましたので、ここに発表いたします。
(同一作者からの応募も多かったため1人1点とさせていただきました。)
枢機卿賞
主に習い 柔和謙遜 学びたし
シスター秋本福子
選評:わたしも、「文化の日柔和謙遜学びけり」と詠んで、「柔和謙遜」が世界の文化となり、「世界平和」が実現出来ますようにと祈るからです。だれもが、「日常生活の中で人と争わずに生きる大切さを学び」安らぎを得られるようになりたいですね。(前田 万葉 枢機卿)
広報担当司教賞
みことばは 不意に不思議と ふに落ちる
小田武直神父
選評:神さまのみことばが人の心に届くことは、聖霊の働きゆえに、いつでも思いがけないときです。けれども、それが神様からのものであるがゆえに、しばらくすると腑に落ちます。「ふ」の連続が心地よいリズムをつくるいい川柳です。(酒井 俊弘 補佐司教)
ナショナルディレクター賞
幸福は 顔を上げたら そこにある
田井愛音
選評:平凡な日常の中に幸せはあること。
自ら顔を上げて発見する姿勢の大切さを示した点が宣教的であると思います。(ナショナルディレクター 門間 直輝)
宣教は 頭や手でなく 足でする
今井恵二郎
選評:今年の宣教の日のテーマを思わせる「足」ということばが印象深く用いられています。イエスさまは「来なさい。そうすれば分かる」と、まず歩き出すこと、行動することを求めていることが伝わる宣教川柳です。(ナショナルディレクター 門間 直輝)
入賞
狭き門 体ななめに 靴ぬいで
シスター上野惠津子
病傷 わたしの門の パスワード
シスターマリアドミニカ
祈りでは 親しく神に 愚痴を言い
平内豊隆
排除ゼロ イエスも当時は 変わり者
佐藤隆治
天国の門 風呂支度しながら 主は待つ
守谷治子
神様と 家族と友も そばにいる
三宅日菜子
思いやり 周りを癒す 主の心
藤井千幸
明日のこと 思い悩まず 今日生きる
秋山花鈴
大丈夫 いつも傍には 主イエスが
時本仁美
罪認め 神を信じて 楽園へ
白神 唄
想うこと それこそ真の 隣人愛
川西 悠子
福音書 永遠(とわ)の命の 言の葉よ
野上莉瑚
怖がらず 自分を信じ 従おう
中嶌菜々美
イエス様 イエスマンとは 程遠く
曽山和子
寿司と神 行きつく先は「おまかせ」に
玉置義三
聖書から 救いの御手が 伸びている
中原碧
罪にさえ 光を与える イエスの愛
松田百加
足早に 燃える心は 愛のわざ
シスター南雲茂子
人はみな 誰かを想い 想われる
川越緑香
始まりは 強く優しき 主の乙女
平田祐那
考えよう 新たな試練 その意図を
芦田結衣
子らを見て、浮かぶ御ことば 極めて良し
田嶌通子
いつのまに 心の中に ファリサイ派
大河内愛
わたしたち 祈りをもって 宣教女
河野洋子
神の愛 何千年も 色あせず
伊藤靖子
尚、「宣教川柳」は「家庭の友」編集部にて別途選考し結果を発表する予定です。
こちらもお楽しみに。※『家庭の友』では2024年1月号掲載予定
【関連のお知らせ】
・宣教川柳を募集します!(2023.9.1)